無理なダイエットや偏った食事をしていませんか。
髪を育てるには栄養素が必要で、無理なダイエットなどをしていると栄養不足になって抜け毛が増えます。
また、栄養が不足すると自律神経が乱れ、女性ホルモンの分泌に影響を与えます。
女性ホルモンには髪の成長期を長くする、キューティクルを保護する、コラーゲンの生成を促す働きがあります。
更年期に抜け毛が増えるのは女性ホルモンの乱れが原因です。
20代でも偏った食事が原因で更年期のように抜け毛が増えることがあります。
対策には食事の見直しが必要です。
髪はケラチンというタンパク質でできています。
タンパク質が豊富な肉や乳製品は高カロリーなため、ダイエット中の方は控えがちです。
控えるとタンパク質不足になり抜け毛が増えることがあります。
脂を取り除く、蒸す・焼くなど油を使わない調理をする、魚を選ぶなどするとカロリーを抑えながらタンパク質を摂ることができます。
飽和脂肪酸の過剰摂取は抜け毛の原因になる過酸化脂質を増やすので、飽和脂肪酸を多く含む肉ばかりでなく、魚や大豆などからもタンパク質を摂取しましょう。
魚にはツヤツヤな髪を作るオメガ3系脂肪酸が含まれています。
亜鉛は細胞分裂にかかわるミネラルで、不足すると抜け毛、皮膚炎などを招きます。
亜鉛が多い食品は牡蠣・牛肉・カシューナッツ・ごまなどです。
アルコールの過剰摂取、喫煙、加工食品の摂取、ベジタリアンの方は不足することがあります。
アルコールの代謝や喫煙による有害物質の代謝に亜鉛が利用されます。
加工食品に使用される添加物はリンを多く含んでいて、リンが過剰になると亜鉛の吸収が妨げられます。
ベジタリアンの食事は亜鉛含有量が少なく、玄米などに含まれるフィチン酸が亜鉛の吸収を阻害します。
女性は毎月の生理で鉄分を失っています。
鉄分も髪の成長にかかわっていて、過酸化脂質の発生を抑えて抜け毛を予防します。
髪に栄養を届けているのは血液ですが、鉄分が不足すると赤血球を作ることができず、髪や頭皮に十分な栄養が届きにくくなります。
その結果、髪の質が悪くなって抜け毛が増えて、髪の成長が悪くなります。
鉄分はレバー、うなぎ、かつお、ひじき、ほうれん草などに多く含まれています。
吸収率が悪いのですが、ビタミンCやタンパク質と一緒に摂取すると吸収率が高まります。
動物性食品にはヘム鉄、植物性食品には非ヘム鉄が含まれていて、ヘム鉄の方は吸収が良いです。