一つは平均的な本数で、これを知らないと基準が分からなくなってしまいます。
二つ目は時期で、人間もまた動物であり季節の変わり目に抜けやすくなる傾向があります。
三つ目は病気などで、この要因によっては一日当たりの抜け毛の本数が変化するからです。
さて、日本の女性の抜け毛の平均値から見ていきましょう。
多くの医療機関のサイトや公式な資料では50本〜100本とされています。
朝、枕に付いている分だけでは無く、洗髪の時や歩いている時も抜けるので、枕と洗髪時に50本〜80本抜けているなら十分に正常値といえます。
歩いている時に抜けているという事実からも分かるように、この数値にはある程度ブレがあると考えた方が良いでしょう。
つまり、枕と洗髪で100本抜けていてもさほど心配ないという意味です。
それを気にしすぎると余計に髪が抜けることになりますので、大体100本程度なら不安は無いと考えて良さそうです。
さて、季節によって抜け毛に変化があるかどうかも確認してみましょう。
女性でも男性でも抜け毛は春と秋に抜けやすくなります。
季節の変わり目で体や細胞が次の季節へと調整していくために起こる現象です。
この時期には150本程度抜け毛があっても問題ないといえるでしょう。
本数を毎日確認することは難儀ですので、やや増えたかな程度ならば問題は無いといえます。
逆にいうと、夏や冬に抜け毛の本数が増加傾向にあるならば注意が必要だということになります。
最後の病気に関して考えてみましょう。
非常に多くの病気が抜け毛の原因になるのですが、女性の抜け毛を誘発する病気でメジャーなものは、「休止期脱毛症」と呼ばれるものです。
出産前後やピルの服用によってホルモンバランスが変化することによって起こるものです。
もう一つ顕著なものとして、過度なダイエットも要因になります。
つまりはミネラル不足という状態になっているということです。
ホルモンバランスの変化は一時的なもので、出産を終えることやピルを飲まなくなれば自然におさまります。
しかし過剰なダイエットは抜け毛を増やすので、鉄分や亜鉛など摂取しにくいミネラルを積極的に取るようにしましょう。
まとめると、女性の抜け毛の本数は平均値で50から100本程度、春と秋にやや本数が増え、ホルモンバランスの乱れでも抜け毛は増えるということです。
注意したいのは抜け毛が増えた時でしょう。
あまりにも多くの抜け毛があるならば女性専門のクリニックなどがありますので是非活用してみてください。