女性の場合、髪の本数が減ったり細くなったり薄毛になることはあっても、完全にハゲてしまう事は少ないといわれていましたが、近年は若い女性の方でも薄毛やハゲに悩む方が増えてきました。
薄毛の中でも特に困るのが、一般的な女性用育毛剤が効きにくいとされている、こめかみ付近の薄毛ではないでしょうか。
こめかみ付近の髪が薄くなる理由は主に4つ、視神経の疲労(眼精疲労)、噛み合わせの悪さ、肩こり、FAGA(女性男性型脱毛症)です。
近視や乱視、目の使い過ぎ、まばたきの減少、ストレスなどにより眼精疲労になると、目の周辺の筋肉がコリ固まり、血行不良からこめかみ付近の髪が栄養不足になってしまいます。
視力に問題のある方はメガネやコンタクト等で適切な視力補正を行い、パソコン操作や読書などで目を酷使する際には休憩をはさみ、意識して強くまばたきをし、目頭やこめかみのマッサージを行うなどして、眼精疲労の軽減を目指しましょう。
肩こりも同様に、肩や首筋の筋肉のコリから頭部への血流が悪くなり、薄毛の原因となってしまいます。
背中を丸めていると肩こりになりやすいので、姿勢を正し、肩や首回りを冷やさないようにしましょう。
噛み合わせは薄毛とは一見関係なさそうに思えてしまいますが、物を噛むときにはアゴだけではなく、こめかみ付近の筋肉も使われるので、噛み合わせが悪くてうまく噛めていなかったり、片側でばかりものを噛んでいると、筋肉が刺激されることが減り、血流が滞ってしまうのです。
左右のアゴを均等に使うように意識しましょう。
均等に噛んでいるつもりでも、片方のこめかみ付近の髪が薄い場合は噛み合わせの悪さなどでアゴが上手く使われていない可能性があるので、歯科を受診してみてはいかがでしょうか。
FAGAは文字通り、男性型の脱毛症です。
女性ホルモンの減少や体内の男性ホルモンの生成量の増加などにより髪が育ちにくく、抜けやすくなっている状態です。
男性ホルモンの影響を受けないように女性ホルモンの分泌量を増やす、男性ホルモンの分泌量を減らす、FAGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成量を減らす事が有効です。
女性ホルモンを増やし男性ホルモンを減らすのは、規則正しい生活を行い、ストレスを減らし体を内外共に温めるのが効果的です。
ジヒドロテストステロンの生成量を減らすのには、5αリダクターゼという酵素を抑える作用のある亜鉛や大豆製品を摂り、添加物や白砂糖は控えると良いとされています。
ぺポカボチャやノコギリヤシを含むサプリやお茶を飲むのも良いかもしれませんね。