女性は更年期に入る40代になると薄毛になるといわれますが、今は20代でも髪が薄くなってしまっている人は珍しくありません。
通勤電車でつり革につかまって立っていると、自然と前に座っている人の頭頂部が目に入り、まだ若いのに分け目のあたりが薄く透けている女性をよく見かけます。
私はもともと髪の毛が多く、丈夫な方だと思っていました。
しかし、20代後半の時に抜け毛がひどくなり、危機を感じたことがありました。
原因ははっきりしていて、それは急激なダイエットです。
私は中学生あたりから常にダイエットをしているいわゆる万年ダイエッターで、20代後半の時に環境がダイエットに適していたのか、半年足らずで10キロ近く痩せることに成功しました。
10キロ減の後はダイエットをやめましたが、維持するにも大変なので、それ以降もぎりぎりまでカロリーを抑えた食生活を続けていたところ、抜け毛の症状が出始めました。
シャンプーをしていると、とにかくものすごい量の髪が抜けるのです。
よくドラマなどで抗がん剤治療をしている役の方が手で髪をすいたとき、指の間にびっしりと髪が絡みついてびっくりするシーンがありますが、あれに近い感じでした。
ずっと髪が多くてうっとうしいと思っていたくらいだったので、最初の頃は楽観視していました。
しかし、うまい具合に均等に抜ければいいのかもしれませんが、私の場合は前髪部分が集中的に抜けるので、2か月もするとヘアスタイルのバランスが明らかにおかしくて、私はやっと危機感を持ち始めたのです。
抜け毛を治すために最初にやったのは、やはり食事の改善です。
痩せた体重の半分は戻ってしまいましたが、細身でも禿げていたらどうしようもないと諦め、食事量を増やして栄養を摂るようにしました。
幸い2~3か月もすると抜け毛はおさまったのですが、その後はダイエットをするにもほどほどを心がけようと反省しました。