現在、男性だけでなく女性の間でも「薄毛」に悩む方が増加傾向にあると言われています。
今までは男性特有の悩みというイメージが強かった薄毛ですが、なぜ今、女性にも薄毛が広まりつつあるのでしょうか。
女性の薄毛のほとんどはその症状から「びまん性脱毛症」と呼ばれ、部分的ではなく頭髪が全体的に少なくなっていき、髪の分け目がはっきりと分かれてくることや、後頭部のつむじが目立つようになって地肌が見えてくるなどの症状が特徴です。
慢性的に抜け毛が多くなるのが初期症状ですが、ロングヘアにしている女性は1本1本の髪の毛が長く太いため、どうしても抜け毛の量が多く見えてしまうという事もあり、抜け毛が増えてもそれに気づきにくく、薄毛を自覚し始めた頃にはすでにかなり頭髪のボリュームが少なくなっている、というケースも多いようです。
女性のびまん性脱毛症の原因は、睡眠不足や急激なダイエット、さらにはヘアケアやピルの使用といった女性ならではの要因が重なった結果であると言えます。
びまん性脱毛症が進行すると、次第に人の目が気になり、そのストレスがさらに薄毛を進行させてしまうという悪循環に陥ってしまいます。
びまん性脱毛症を改善するためには、まずは不規則な生活習慣から見直すことが大切です。
最低でも6時間以上の睡眠時間の確保とバランスの取れた食事、そしてストレスを溜めないように休日などを使って適度な運動を習慣づけるなど、規則正しい生活を送ることで薄毛の進行を抑えることが出来ます。
また、シャンプーやトリートメントはよく水で洗い流し、毛穴の詰まりによる抜け毛を防ぐために地肌に洗い残しがないかをよく確認する癖をつけましょう。
トリートメントが頭皮に残ったままでは、皮脂の分泌が上手く行われず、毛穴に皮脂や汚れが詰まって、余計に髪の毛が抜けやすくなってしまいます。
ロングヘアの女性は、髪を乾かすために長時間ドライヤーを髪に当ててしまいがちですが、これも薄毛を進行させてしまうNG行為。
ドライヤーを使う時間は出来るだけ短くした方が髪のダメージを抑えられるため、念入りにタオルドライを行い、髪から20センチ以上は離した距離からまんべんなくドライヤーを当ててあげるようにしましょう。
びまん性脱毛症は、病院でも治療する事ができるため、どんな改善策を取っても抜け毛が止まらない場合は病院に行き、カウンセリングや薬物治療を受ける事も必要です。
抜け毛が増えてきたと感じたらそのままにせず、びまん性脱毛症の症状を疑い、早い段階で抜け毛予防を行うことが大切です。