薄毛に悩む女性の多くの原因が、ホルモンバランスの乱れと栄養不足です。
女性ホルモンには髪の成長を助けることや髪の成長期を長くする働きがあります。
女性ホルモンのバランスが崩れる原因には、ストレスや不規則な生活、出産後や更年期などがあります。
人間関係、仕事、大気汚染など現代にはストレスとなるものが多いので、女性ホルモンを乱しやすくなっています。
髪の成長には、ケラチン、亜鉛、タンパク質など多くの栄養が必要です。
スリムな体型に憧れてダイエットする女性は少なくありませんが、食事制限のダイエットをすると摂取できる栄養が減ってしまいます。
人間の体は生命維持に大切な脳や臓器に優先的に栄養を与え、生命とは関係ない髪や爪などへの栄養供給を後回しにするので、影響を受けて薄毛になってしまいます。
また、無理なダイエットは女性ホルモンの分泌を低下させます。
女性の薄毛の対策を大切なのは、栄養バランスを整えることです。
栄養バランスを整えると必要な栄養が摂れて髪の成長が良くなるだけでなく、女性ホルモンのバランスも整いやすくなります。
女性が意識して摂りたいのが鉄分とタンパク質です。
生理があって鉄分を失いやすく、貧血になっている女性が少なくありません。
貧血になると髪に十分な酸素を供給できなくなります。
鉄分はレバー、うなぎ、ほうれん草、あさり、ひじきなどに多く含まれています。
植物性食品に含まれる鉄分は非ヘム鉄といって吸収率が悪いので、レバーなど動物性食品に含まれる吸収率が良いヘム鉄の摂取がおすすめです。
髪はケラチンというタンパク質で出来ています。
肉や魚にタンパク質が多く含まれていますが、肉類は消化に悪いのでたくさん摂っているつもりでもタンパク質が不足することがあります。
酢豚にパイナップルと入れることがありますよね。
これはパイナップルに含まれるたんぱく質分解酵素が、肉のタンパク質を分解して柔らかくするからです。
肉など消化に悪いタンパク質を摂るときは、タンパク質の分解を助けるパパイヤ、パイナップル、キウイなどと一緒に食べるのがおすすめです。
鉄分とタンパク質を同時に摂れるおすすめの食品が卵です。
卵はコレステロールが多いので控える方もいますが、コレステロールは肝臓で作られていて、食事からたくさん摂った場合は肝臓でのコレステロールの生成が少なくなってバランスをとっています。
1日1個以上の卵を食べても大丈夫です。
食事バランスを整えて、体の中から対策をしていきましょう。