更年期の女性に多く見られるのですが、出産後や若い女性でもホルモンバランスの乱れが原因で薄毛になることがあります。
若い女性の場合、無理なダイエット、不規則な生活が原因で女性ホルモンの分泌が低下し、更年期のような症状になり抜毛が増えるケースがあります。
40代後半以降の女性のホルモン低下は卵巣などの機能低下が原因ですが、若い人の場合は卵巣などの機能は健康で生活習慣が原因です。
女性ホルモンには髪の成長を促したり、髪の成長期を長く維持したりする働きがあります。
女性ホルモンの減少が原因の抜毛や薄毛にはホルモン補充療法という選択があります。
ホルモン補充療法は薄毛の治療では一般的ではありませんが、抜毛や薄毛対策として治療を行っている形成外科などがあります。
病院での治療は注射を使って補充したり、塗り薬や内服薬を使用します。
塗り薬や内服薬は市販薬もあります。
病院で処方されるものに比べると効果が落ちるかもしれませんが、抜け毛予防効果が期待できます。
女性ホルモンを過剰に補充すると乳がんなどのリスクが高まるといわれているので、使用するときは添付書をよく読んで使用方法を守ってください。
病院でのホルモン補充療法は更年期障害への治療にしか保険が適用されないので、抜毛対策でホルモン補充療法を行う場合は自費診療なので高額になります。
1か月1万円から1万5千円が平均的な価格です。
女性ホルモンは食事や生活習慣を見直すことで整うケースもあります。
自律神経の影響を受けやすいので、規則正しい生活をして自律神経を整えます。
夜更かしや睡眠不足は自律神経を乱して女性ホルモンのバランスを崩すので、夜は12時までには寝るようにして7時間ほどの睡眠時間を確保するようにします。
夜にパソコンやスマホをしたりテレビを見ていると、ブルーライトの影響で睡眠を促すホルモンのメラトニンが減少し、睡眠の質が低下します。
就寝2時間前から照明を暗くしてリラックスできる環境を作ります。
イソフラボンは女性ホルモンの働きを助ける物質です。
大豆製品に多く含まれています。
イソフラボンを摂ることで更年期障害が緩和されるケースがあるので、女性の抜け毛予防にも期待できます。
イソフラボンの1日の摂取上限は75mgです。
サプリメントで摂取する場合は過剰摂取にならないように気をつけてください。
ホルモン補充療法を行っている場合は、医師に相談してイソフラボンを摂取しましょう。