今から6年前、がん治療の為に抗がん剤を投与しました。
最初の投与から2週間ほどで全身の毛という毛が全て抜け落ちました。
治療が終わり発毛を待つ日々の長いこと。
特に真夏のかつら使用は耐え難く、帰宅するなり玄関先に放り出して頭をかきむしっていました。
そうこうするうちに待望の発毛がありました。
あー、やっと生えて来た!
との喜びも時と共に恐怖に変わっていきました。
「これが私の毛?」まるで強いパンチパーマをかけたようにクルクルで、髪の量も以前の半分でした。
地肌が透けて見える状態でした。
10センチも伸びればお気に入りの美容院で素敵にカットしてもらおうというささやかな女心はズタズタに。
こんな頭になるなら寿命が短くてもいい!とさえ思いました。
それでも時が経つうちにクルクルしていた髪の毛は後に素直な毛は伸びて来ました。
しかし、薄毛に変わりは無く一気に歳老いて見えました。
このまま一生かつらのお世話になるのかと思うと発狂しそうでした。
それでも諦めきれない私の発毛促進方は、指の腹で地肌をまんべんなくマッサージをする、牛乳石鹸のシャンプーをよく泡立て使う、そして必ず一日に1コ~2コの卵を食べる。
これを1年間かかさず毎日実行しました。
髪の毛にはたんぱく質が必要なのです。
試しに肉や魚に変えて様子を見た事もありますが、卵が一番いいです。
今では抗がん剤治療をする前の自分の髪に9割くらいは戻っています。
市販の育毛剤も効果的なのかも知れませんが、長期的に使用しなければならないのでかなりの出費になるかと思います。