シャンプーをしたときやブラッシングをしたときに、大量に抜ける髪の毛の多さにギョっとしたなんて経験はありませんか?
大人の髪は毎日100本程度、秋口には200本程度は抜けるものなので、一時的なものならあまり心配する必要はないのですが、明らかに抜け毛の量が多すぎる時、抜け毛の太さが揃っていない時には注意が必要です。
抜け毛は憎たらしいものですが、心を落ち着かせてじっくりと観察してみてください。
何本か比較してみて、髪の太さは揃っていますか?
髪の根元の状態はどうなっていますか?
太い髪と細い髪が混ざっているような時には、FAGA(女性男性型脱毛症)を疑いましょう。
男性の薄毛の原因の第一位とされるAGAですが、実は女性の髪にも起こるものなのです。
AGAとは男性ホルモンが毛根に入った時に、5αリダクターゼと呼ばれる酵素により、ジヒドロテストステロン(DHT)という物質に変化した結果、髪の育成に必要な毛母細胞の細胞分裂が抑制されてしまい、髪が育ちにくくなってしまう脱毛症です。
また、ヘアサイクルを乱す性質もある為、髪が成長しきる前に抜け落ちてしまうのです。
女性ホルモンの分泌量が多い時には、男性ホルモンの影響を跳ね飛ばす事ができるのですが、加齢やストレスなどの影響で女性ホルモンの分泌量が減ってしまうと、男性ホルモンの影響を受けてしまい、女性でもFAGAを発症してしまいます。
ストレス、喫煙、冷え性、偏食は、ホルモンバランスを乱しやすくなるので、生活習慣の見直しを行い、女性ホルモンの分泌量を増やすようにしましょう。
抜け毛の根元の毛根部分がふっくらとしている状態なら、髪そのものは正常です。
根元の方が細くなってしまっているようですと、栄養状態が悪いか、頭皮環境が悪い可能性が高いので、早急に対処する必要があります。
食品添加物はビタミンやミネラルの吸収効率を下げる性質があるので、加工食品やファストフードを好む方は、食べる頻度を少し減らす努力をしましょう。
肩こりや冷え性をそのままにしていると、血行不良から髪の発育が悪くなり、髪が育ちきる前に抜けてしまうので、軽い有酸素運動を行うなどして、血行促進を心掛けましょう。
血行促進効果の高い、唐辛子などの香辛料は、摂り過ぎると炎症を起こして肌トラブルの原因となりますので、香辛料の使用は程々にしましょう。
シャンプーを選ぶ際には、原材料も注意が必要です。
髪や頭皮に有害な成分はいくつも存在するので、全てを覚えるのは大変ですね。
原材料に「~硫酸」と付くものが入っていないものを選ぶだけでも危険度をかなり下げる事ができるので、シャンプーを買う際には、面倒でも原材料の確認をするようにしましょう。