男性に多いと思われがちな髪の抜け毛問題ですが、女性にもこの悩みを抱えている方は多く、その対策については多いに議論されています。
特に、近年では生活習慣の変化やストレスなどの問題から、若年層にも抜け毛が気になっている方も増加しつつあり、年齢を問わずの症状となっています。
女性の抜け毛の原因で多いのは、やはり「ホルモンバランスの変化」です。
女性の抜け毛は、女性ホルモンの分泌が減少すると発生することが多いのですが、女性ホルモンの減少によって「びまん性脱毛症」というタイプの脱毛症が発生します。
このタイプの脱毛症は、髪が細くなったり、分け目のボリュームが減ったりして頭髪全体が薄くなるという特徴があります。
男性型の脱毛症と違って髪の毛が丸ごと無くなってしまうというものではありませんが、地肌が見えてきてしまうため、なかなか目立つ脱毛症です。
対策としては、女性ホルモンの分泌を促すことが最重要で、そのために生活習慣を変えていく必要があります。
例えば、人間の体は睡眠中にホルモン分泌が最大限に行われるのですが、睡眠時間や睡眠の質といったものが大きく関係しています。
その理想とされているのが、「午後10時~午前2時の4時間を含む、8時間以上の睡眠」です。
この午後10時~午前2時というのは脳がホルモン分泌を最も行う時間とされていて、人間の体内時計によるものだそうです。
朝日を浴びることによって体内時計がリセットされますから、毎日この時間を含む良質の睡眠を摂ることが重要となっています。
また、食生活も関係があります。
大豆などには大豆イソフラボンという成分が含まれていますが、この成分は女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする成分です。
大豆イソフラボンを毎日の食事に取り入れることで、女性ホルモンの不足を補うことが出来るので、抜け毛対策の一環となることでしょう。
そして、食事内容にも気を付けてバランスの良い食事にしていくこも必要です。
髪を作るのはタンパク質ですし、タンパク質を髪の毛に作り替えるには亜鉛やビタミンB群のミネラルやビタミンが必要となります。
どれか一つだけでなく、バランス良く摂取することを心掛けましょう。
女性における抜け毛の原因は男性と違い、その進行の仕方も違います。
そのため、対策となる方法も違っていますし、治療に必要な期間も全く違うので、男性の抜け毛と同じように考える必要はないでしょう。
男性型の脱毛症に比べれば改善しやすいですので、抜け毛が気になってきたらすぐに対策を始めていきましょう。