実際、出産を経験したママ友同士の話でも前髪をかき上げたときに、地肌が透けて見えたり、つむじのあたりが薄くなってきたという悩みを抱えていたという会話になり、そうだよねと共感することがあります。
産後の抜け毛は、主に出産によるホルモンバランスの崩れから起こるものだそうです。
よく、男性ホルモンの働きが強い男性は薄毛になりやすいと言われますが、女性ホルモンはその働きを抑制する効果があります。
そのため、薄毛治療のために女性ホルモンを摂取することが効果的だとされています。
妊娠中の女性の場合、出産を迎えるまでは、薄毛を抑制する女性ホルモンが活発に働いているため、抜け毛に悩むということはほとんどありません。
ですが、出産した直後から、ホルモンバランスが崩れはじめると、それにより大量の抜け毛を経験する女性も少なくないようです。
また、出産後の抜け毛の原因はホルモンバランスの崩れだけではありません。
産後はじめて経験する育児によるストレスがその原因になる場合もあります。
出産後は、それまで経験しなかったような生活が始まります。
我が子を育てることはかけがえのない喜びではありますが、24時間子供から目を離さずに常に緊張感を感じながらの生活は、慣れるまでは体力的にも精神的にもストレスを感じやすいことと思います。
たとえ、お母さん本人に自覚がなくても、そのストレスが、たとえば薄毛という体の症状として現れてくるのです。
実際に、私も産後の薄毛に悩んでいた時期があります。
お風呂で髪を洗うと、今まで見たこともないくらいごっそりと髪の毛が抜け、排水溝に溜まっているのを見てびっくりしたのを覚えています。
特に前髪の生え際がかなり薄くなり、出歩くのが億劫になりました。
当時は頭頂部の髪を長めに伸ばして、薄くなった前髪をカバーしたりしていました。
私のように産後の薄毛に悩んでいる方の中には、もしかしたら、このまま一生薄毛のままなんじゃないかと心配する方もいらっしゃるかもしれません。
初めての経験ですし、実際私もそのような心配をしていた一人です。
ですが、安心してください。
多くの場合、個人差はあると思いますが、授乳期が終わり、生理が再開する頃になると、再びホルモンバランスが整い、女性ホルモンの働きも安定してくるため、薄毛も徐々に解消されていきます。
具体的な期間の目安としては、産後半年から1年もすると回復することが多いようです。
私の場合も、半年が経過する頃には薄毛がほとんど気にならなくなりました。
ですので、繰り返しになりますが、産後の薄毛で悩んでいる方は、その多くは一時的なもので、時期がくれば自然に回復するものだと理解して、あまり悩むことなく、可愛い我が子との時間を大切にして欲しいと思います。