女性の薄毛といったら、加齢とともに女性ホルモンが減ってしまうことで起こるものであると考える方が多いでしょう。
しかし、若くて女性ホルモンが増えていく過程にある10代にも、薄毛の症状は表れることがあります。
10代女性の薄毛はホルモンバランスの影響から起こるものというよりは、何らかの原因でヘアサイクルが乱れてしまうことで新しく作り出される髪の毛が細くなってしまったり、毛穴から生えてくる本数が減ってしまったり、抜け毛が増えてしまうことで頭全体の髪の量が減って薄くなってしまうことで起こります。
ヘアサイクルの乱れとなる主な原因は、まず一つが成長段階にある身体に負担がかかってしまう過度なダイエットです。
本来なら頭皮に行くはずの栄養が足りなくなってしまって髪が育たずに薄毛になります。
髪の毛には成長期や退行期、休止期があって、成長期に髪にしっかりと成長するだけの栄養を行き届かせることで健康な毛髪に育てることができます。
ですが、過度なダイエットを行うことで毛乳頭が栄養不足になってしまうと、成長期が短くなり退行期や休止期を迎えるのが早くなってしまうのです。
新しい髪が育たなくなると、当然全体の量が減ってしまい、薄毛になってしまいます。
また、ダイエットとは逆に油っぽいものを食べ過ぎた状態が続くのも薄毛の原因になります。
これは毛穴が皮脂でベタつきやすくなることで毛髪の成長を阻害してしまうからです。
成長期の10代は普通の状態でも過剰に皮脂が分泌されやすくなっていますので、そのうえ食生活から油を摂取しすぎてしまっては余計に頭皮の状態が悪くなってしまいます。
それから夜更かしです。
髪の毛の成長ホルモンが出にくくなります。
睡眠不足が続くことで、夜に髪の毛が育つための時間が確保できなくなってしまうのです。
このように日頃の生活習慣から薄毛に繋がる要因はたくさんあります。
まずは規則正しい生活と栄養バランスの取れた食事を心がけることが大切です。
それ以外にも、おしゃれのために髪を染めたりパーマをかけたりすることも頭皮に刺激になり薄毛に繋がりますし、毎日同じところで髪の毛を縛っていると引っ張られたところに負担がかかって毛乳頭が萎縮してしまい、血行が悪くなることで薄毛になります。
髪を縛らなくてもいつも同じ部分で分け目をつけていると、その部分だけ紫外線のダメージが蓄積し、毛が薄くなります。
日頃から髪型にも気をつけていくことも大切です。
10代女性の薄毛は、リスクの多い生活習慣と髪に負担がかかる行為を繰り返すことで発生してしまいます。
ですが、逆に新陳代謝が活発なことでこれらのことに気をつけると、すぐに症状が改善されることが期待できます。
早めの対策が肝心です。